カタログ購買フロー
一言: 価格・仕様が確定している定型品を、見積フェーズなしでカタログモールから即発注する最短購買フロー。
関連ドキュメント: 見積購買フロー(RFQ) | フロー一覧
価格・仕様が事前に確定しているカタログ登録商品を、カタログモールから検索・選定して発注するフローです。見積フェーズが不要なため、RFQと比較して大幅に短いリードタイムで購買を完了できます。コピー用紙・PC・消耗品など定型品の購入に適しています。
登場人物(ロールコード)
Section titled “登場人物(ロールコード)”| ロール | コード | 役割 |
|---|---|---|
| 依頼者 | K001 | 商品検索・カート追加・発注申請・検収入力 |
| 承認者 | KS01 / KS02 / KS03 | 各承認ステップの承認または差戻し |
| サプライヤ | S001 | 受注確認・納品 |
| 経理担当者 | K003 | 支払締め処理 |
カタログ購買では購買担当者は通常関与しません。K001が商品選定から発注申請まで自分で完結します。
フロー全体像
Section titled “フロー全体像”業務シーケンス(スイムレーン)
Section titled “業務シーケンス(スイムレーン)”添付の業務フロー図と対応しています。誰が何をするか・どのタイミングでメール通知が飛ぶかを一目で確認できます。
sequenceDiagram
box バイヤー企業グループ
actor K001 as 依頼者
actor KS01 as 承認者
participant J2 as システム(J2)
actor K003 as 経理担当者
end
actor S001 as サプライヤ
rect rgb(230, 240, 255)
Note over K001,J2: 🛒 フェーズ0:カタログ検索
K001->>J2: 商品検索・カートに追加
K001->>J2: ① 発注申請(数量・納期・配送先を確定)
end
rect rgb(240, 255, 230)
Note over K001,J2: 📋 フェーズ1:発注承認
J2-->>KS01: 📧 発注承認依頼メール
alt 承認
KS01->>J2: ② 発注承認
J2-->>K001: 📧 注文承認通知
else 差戻し
KS01->>J2: 差戻し(コメント付き)
J2-->>K001: 📧 注文差戻し通知
K001->>J2: 修正・再申請
end
end
rect rgb(255, 245, 220)
Note over J2,S001: 🚚 フェーズ2:受注〜納品
J2-->>S001: 発注内容を通知
S001->>J2: ③ 受注登録(辞退の場合は発注見直しへ)
J2-->>K001: 📧 受注処理通知
S001->>J2: ④ 納品登録
J2-->>K001: 📧 納品登録通知
S001->>K001: 商品を物理納品(納品書・帳票付き)
end
rect rgb(255, 235, 235)
Note over K001,J2: 🔍 フェーズ3:検収
Note over J2: 7営業日(初期設定・変更可)経過後も未検収なら督促メール
J2-->>K001: 📧 検収督促メール(自動)
K001->>J2: ⑤ 検収登録(数量・品質・破損を確認)
J2-->>KS01: 📧 検収承認依頼メール
alt 承認
KS01->>J2: ⑥ 検収承認
else 差戻し
KS01->>J2: 差戻し
J2-->>K001: 📧 差戻し通知
K001->>J2: 修正・再検収登録
end
end
rect rgb(240, 230, 255)
Note over J2,K003: 💰 フェーズ4:支払
J2->>J2: 支払予定通知を自動作成
J2-->>S001: 📧 支払予定通知
K003->>J2: ⑦ 支払締め処理(月末締め翌月払い等)
end
フロー概要(プロセス図)
Section titled “フロー概要(プロセス図)”flowchart TD
START(["💡 購買ニーズ発生\n価格・仕様が確定している定型品"]) --> BROWSE
subgraph Phase0["🛒 カタログ検索フェーズ"]
BROWSE["🔍 カタログモール で商品検索\nK001がキーワード・カテゴリで検索"]
COMPARE["⚖ 商品比較(任意)\n複数商品を横並びで比較"]
CART["🛒 カートに追加\nK001が数量・配送先を指定"]
CHECKOUT["📋 発注申請へ進む"]
end
subgraph Phase2["📦 発注・納品・検収フェーズ"]
S9["① 発注申請\nK001"]
S10{"発注承認\nルートあり?"}
APP3["② 発注承認\nKS01"]
S11["③ 受注登録\nS001"]
S12["④ 納品登録・出荷\nS001"]
S13["⑤ 検収登録\nK001"]
S14{"検収承認\nルートあり?"}
APP4["⑥ 検収承認\nKS01"]
S15["⑦ 支払締め\nK003"]
end
BROWSE --> COMPARE --> CART
BROWSE --> CART
CART --> CHECKOUT --> S9
S9 --> S10
S10 -->|Yes| APP3
S10 -->|No| S11
APP3 -->|差戻し| S9
APP3 -->|承認| S11
S11 -->|受注辞退| RETRY(["⚠ 発注見直し"])
S11 -->|受注確認| S12
S12 --> S13
S13 --> S14
S14 -->|Yes| APP4
S14 -->|No| S15
APP4 -->|差戻し| S13
APP4 -->|承認| S15
S15 --> END(["✅ 完了"])
カタログ検索フェーズ 詳細
Section titled “カタログ検索フェーズ 詳細”各ステップの説明
Section titled “各ステップの説明”| ステップ | 担当 | 説明 |
|---|---|---|
| 商品検索 | 依頼者 | カタログモールでキーワード・カテゴリ・サプライヤを指定して商品を検索。My Catalogueで登録済み商品のみ表示も可能 |
| 商品詳細確認 | 依頼者 | 商品詳細画面で仕様・価格・在庫・納期を確認。添付資料(カタログPDF等)も閲覧可能 |
| 商品比較(任意) | 依頼者 | 商品比較画面で複数の商品を横並び比較(比較できる件数はシステム設定による)。仕様・価格・サプライヤを一覧で確認 |
| カートに追加 | 依頼者 | 数量・配送先拠点を指定してカートに追加。複数商品を同時にカートへ |
| 発注申請へ進む | 依頼者 | カートから発注申請画面へ移行。金額・納期・配送先を最終確認 |
PunchOut(外部カタログ連携)
Section titled “PunchOut(外部カタログ連携)”一部サプライヤはPunchoutに対応しています。サプライヤの外部カタログサイトへ遷移して商品を選択し、選択結果をJ2のカートに戻すことができます。
発注フェーズ 詳細
Section titled “発注フェーズ 詳細”発注フェーズのステップ・ステータスコードはRFQフローと共通です。
各ステップの説明
Section titled “各ステップの説明”| ステップ | 担当 | 説明 |
|---|---|---|
| STEP 1 発注申請 | 依頼者 | カートから引き継いだ商品・数量・金額・納期で発注申請 |
| STEP 2 発注承認 | 承認者 | 発注内容の最終確認。問題があれば差戻し |
| STEP 3 受注確認 | サプライヤ | サプライヤが正式受注を確認。受注辞退の場合は発注見直しが必要 |
| STEP 4 納品 | サプライヤ | 商品を配送先拠点へ納品 |
| STEP 5 検収入力 | 依頼者 | 数量・仕様・破損を確認し検収記録を入力 |
| STEP 6 検収承認 | 承認者 | 検収内容を確認。問題があれば差戻し |
| STEP 7 支払締め | 経理担当者 | 経理担当者が支払締め処理を実施 |
発注フェーズで画面に表示されるステータス
Section titled “発注フェーズで画面に表示されるステータス”| 依頼者の画面 | 承認者の画面 | 案件の状態 |
|---|---|---|
| 一時保存 | — | 発注申請を書きかけで保存している |
| 発注承認待ち | 発注承認待ち | 発注申請済みで、承認者の承認待ち |
| 発注差戻し | 発注差戻し | 承認者が差戻した。修正して再申請する |
| 発注引戻し | 発注引戻し | 承認前に依頼者が引き戻した |
| 受注待ち | 未受注 | 承認済み。サプライヤの受注確認待ち |
| 受注辞退 | 受注辞退 | サプライヤが受注を断った。発注を見直す |
| 取下げ | 取下げ | 差戻し・引戻し・辞退の案件を終了した |
| 納品待ち | 納品待ち | サプライヤが受注した。納品待ち |
| 未検収 | 検収登録待ち | 納品済み。依頼者の検収入力待ち |
| 検収承認待ち | 検収承認待ち | 検収入力済み。承認者の承認待ち |
| 検収差戻し | 検収差戻し | 承認者が検収を差戻した |
| 検収引戻し | 検収引戻し | 依頼者が検収を引き戻した |
| 検収完了 | 検収完了 | 検収が承認された |
| 支払締め済み | 支払締め済み | 経理担当者が支払締めを行った(最終状態) |
正式なコードと遷移図は 発注ステータスの流れ を参照してください。
カタログ購買 vs 見積購買(RFQ)の違い
Section titled “カタログ購買 vs 見積購買(RFQ)の違い”| 観点 | カタログ購買 | 見積購買(RFQ) |
|---|---|---|
| 対象品 | 価格・仕様確定済みの定型品 | 価格未確定・特注品・サービス |
| 見積フェーズ | なし(カタログモール での検索・カートのみ) | あり(見積依頼→RFQ→比較→選定) |
| 購買担当者 | 基本的に不要 | 必須(担当者割り当て・見積依頼の送付・選定) |
| 所要時間 | 短い(検索→即発注申請) | 長い(見積取得・比較・選定が必要) |
| 価格交渉 | 不可(カタログ価格固定) | 可(複数社比較・再見積依頼) |
| 典型例 | コピー用紙、PC、事務消耗品 | 工事、保守サービス、大量特注品 |
重要ポイント
Section titled “重要ポイント”- 見積フェーズが完全にスキップされる: カタログ購買では見積依頼・RFQ・比較・選定のステップが存在せず、カタログモールでの商品選択後、直接発注申請フェーズに入ります。
- K001が最初から最後まで主体: RFQでは購買担当者が中心ですが、カタログ購買では依頼者がカート→発注申請→検収まで自分で進める設計です。
- My Catalogue で効率化できる: よく使う商品を My Catalogue に登録しておくと、毎回キーワード検索する手間を省けます。
- Punchout は外部カタログとの連携: サプライヤが独自カタログシステムを持つ場合、Punchout 経由で選定した商品をJ2のカートに戻せます。
- 承認ルートはRFQと共通設定: 発注承認・検収承認のルートはマスタデータで設定します。カタログ購買・RFQ問わず同じ承認ルートが適用されます。
- 最終ステップは支払締め: RFQと同様、検収完了後に経理担当者が支払締め処理を実施します。
実際の利用シーン
Section titled “実際の利用シーン”ケース① 消耗品の定期購入(コピー用紙 100箱)
Section titled “ケース① 消耗品の定期購入(コピー用紙 100箱)”経理部の山田さんが毎月定期的にA4コピー用紙を発注するケースです。
| フローステップ | 担当 | 実際の操作・内容 |
|---|---|---|
| 商品検索 | 依頼者 山田さん | キーワード検索で「A4コピー用紙」と入力。3社のサプライヤから10種類の商品がヒット |
| 商品比較 | 依頼者 山田さん | 商品比較でA社・B社・C社を横並び比較。B社が最安値かつ翌日配送 |
| カートに追加 | 依頼者 山田さん | B社「高白色コピー用紙 A4 500枚×10箱入」を10セット(=100箱)カートへ。配送先:東京本社 3F倉庫 |
| ① 発注申請 | 依頼者 山田さん | カートから申請画面へ。金額33,000円・希望納期を確認して申請 |
| 📧 発注承認依頼 | システム → 承認者 | 部門長 田中さんに承認依頼メールが自動送信 |
| ② 発注承認 | 承認者 田中部門長 | J2にログインし内容を確認。予算内のため承認 |
| 📧 注文承認通知 | システム → 依頼者 | 山田さんに「承認されました」メールが届く |
| ③ 受注登録 | サプライヤ B社担当 | B社がJ2上で受注を確認・登録。翌日出荷予定を入力 |
| 📧 受注処理通知 | システム → 依頼者 | 山田さんに「B社が受注しました」通知が届く |
| ④ 納品登録・出荷 | サプライヤ B社担当 | 翌日、B社がJ2上で納品登録。倉庫へ配送 |
| 商品納品 | サプライヤ → 依頼者 | 東京本社 3F倉庫に段ボール10箱と納品書が届く |
| ⑤ 検収登録 | 依頼者 山田さん | 現物と納品書を照合(100箱・数量OK・破損なし)。J2で検収登録 |
| ⑥ 検収承認 | 承認者 田中部門長 | 検収内容を確認して承認 |
| 支払予定通知 | システム → サプライヤ | B社に「〇〇月△△日に支払予定」の通知が自動送信 |
| ⑦ 支払締め | 経理担当者 鈴木経理 | 月末締め処理。B社への振込予定を確定 |
ケース② 高額IT機器の購入(ノートPC 5台・承認2段階)
Section titled “ケース② 高額IT機器の購入(ノートPC 5台・承認2段階)”総務部の田村さんが新入社員用ノートPCを5台購入するケースです。金額が大きいため承認が2段階(承認者: 係長 → 購買承認者: 部長)になります。
| フローステップ | 担当 | 実際の操作・内容 |
|---|---|---|
| 商品検索 | 依頼者 田村さん | My Catalogue(事前登録済み企業標準PC)から「業務標準ノートPC 2024モデル」を選択 |
| ① 発注申請 | 依頼者 田村さん | 5台・単価165,000円 = 合計825,000円で申請。備考欄に「4月入社分」と記載 |
| ② 発注承認(1段階目) | 承認者 加藤係長 | 内容確認・承認。購買承認者 部長への承認依頼が自動的に転送 |
| ② 発注承認(2段階目) | 購買承認者 山本部長 | 825,000円は部長決裁権限以上のため確認。予算計上済みのため承認 |
| ③ 受注〜納品 | サプライヤ | 通常と同様。メーカー在庫の関係で納期は10営業日 |
| ⑤ 検収登録 | 依頼者 田村さん | 資産管理シールの貼付も同時実施。シリアル番号5台分を備考に記録してJ2で検収登録 |
| ⑥ 検収承認 | 承認者 加藤係長 | 検収内容を確認して承認 |
| ⑦ 支払締め | 経理担当者 経理 | 分割払い設定(3ヶ月分割)を支払締め時に入力 |
ポイント: 承認ルートの段数はマスタデータで設定します。金額帯ごとに段数を変えることもできます(例:10万円未満=1段、100万円未満=2段)。
ケース③ Punchout経由での特殊機材購入(外部カタログ連携)
Section titled “ケース③ Punchout経由での特殊機材購入(外部カタログ連携)”設備部の中村さんが特殊工具を購入するケースです。サプライヤC社は独自カタログシステムを持っており、PunchOut連携しています。
| フローステップ | 担当 | 実際の操作・内容 |
|---|---|---|
| 商品検索 | 依頼者 中村さん | キーワード検索でC社の商品を検索。C社商品には「PunchOut」バッジが表示 |
| PunchOut遷移 | 依頼者 中村さん | J2上の「外部カタログを開く」ボタンをクリック。C社の専用カタログサイトへ自動遷移(SSO認証済み) |
| 外部サイトで選定 | 依頼者 中村さん | C社サイト上でトルクレンチ・特殊ドライバセットを選定。「J2カートに戻す」ボタンをクリック |
| J2カートへ自動返送 | システム | 選定した商品・価格・型番がそのままJ2のカートに反映(手入力不要) |
| ① 発注申請以降 | 全員 | 以降は通常のカタログ購買フローと同一(発注申請 → 承認 → 受注 → 納品 → 検収 → 支払) |
ポイント: PunchOut経由で追加した商品も、J2上では通常の発注として扱われます。承認・検収・支払締めの操作はすべてJ2上で完結します。サプライヤ側のシステムへの再ログインは不要です。