購買システムとカタログモール — 違いと連携を理解する
J2には2つの購買方法があり、同一プラットフォーム上に統合されています。このドキュメントでは、それぞれの特徴・使い分け・連携ポイントを解説します。社内のメンバーがお客様へ説明する際の参考としてお使いください。
J2の2つの購買方法
Section titled “J2の2つの購買方法”flowchart TD
NEED(["💡 購買ニーズ発生"]) --> QUESTION{"カタログに\n商品が登録済み?"}
QUESTION -->|"✅ ある — 価格確定済み"| CATALOG
QUESTION -->|"❌ ない — 見積が必要"| PROCUREMENT
subgraph CATALOG["🛒 方法1: カタログモール"]
C1["カタログで商品を検索"]
C2["カートに追加"]
C3["チェックアウト"]
end
subgraph PROCUREMENT["📋 方法2: 購買システム(見積購買)"]
P1["購買依頼を作成"]
P2["複数サプライヤへ見積依頼を送付"]
P3["見積比較・採用決定"]
end
CATALOG --> PHASE2
PROCUREMENT --> PHASE2
subgraph PHASE2["📦 共通フェーズ — 発注から支払まで"]
O1["承認 → 発注(PO)"]
O2["受注確認 → 納品"]
O3["検収"]
O4["支払締め"]
end
重要ポイント: 発注以降(発注→納品→検収→支払締め)は両方の購買方法で完全に共通です。違うのは最初の「価格決定・サプライヤ選定」フェーズだけです。
購買システム
Section titled “購買システム”購買システムは、ニーズ発生から支払完了まで全工程をカバーするJ2のメインフローです。以下のケースで使用します:
- 価格が事前に確定していない
- 複数サプライヤを比較したい
- 特注品・サービス・大量発注
購買システム内の購買方式
Section titled “購買システム内の購買方式”flowchart LR
PROC["購買システム\n購買方式"]
PROC --> RFQ["見積購買(RFQ)\n複数社に見積依頼\n→ 比較 → 採用決定"]
PROC --> ROUGH["概算発注\n仕様未確定でも着手可\n→ 後から正式確定"]
PROC --> DIRECT["ダイレクト発注\n見積不要で特定サプライヤー\nへ直接発注"]
| 購買方式 | 使用シーン | ANDY-MFGでの例 |
|---|---|---|
| 見積購買(RFQ) | 価格未確定・複数社比較が必要 | 製造用原材料の仕入れ・CNC機械保守の外注 |
| 概算発注 | 仕様未確定でも着手が必要 | 工場改装工事(設計未完成での先行着手) |
| ダイレクト発注 | サプライヤ・金額が決まっている | 緊急時の補修部品の購入 |
見積購買フロー全体
Section titled “見積購買フロー全体”flowchart LR
A["購買依頼\n申請者が作成"] --> B["依頼承認\n上長(承認者)"]
B --> C["担当割当\n購買担当者が引き受け"]
C --> D["見積依頼送付\n複数社へ一斉送付"]
D --> E["見積回答\nサプライヤーが回答"]
E --> F["比較・選定\n購買担当者が決定"]
F --> G["選定承認\n購買部門の承認者"]
G --> H["発注申請\n申請者"]
H --> I["受注・納品\nサプライヤー"]
I --> J["検収\n申請者"]
J --> K["支払締め\n経理担当者"]
カタログモール
Section titled “カタログモール”カタログモールは、J2 に組み込まれた社内向けの通販サイトのような仕組みです。モールサプライヤーが価格確定済みの商品をカタログに登録し、申請者が直接検索して注文できます。見積依頼は不要で、購買担当者の関与も不要です。
カタログモールが使える条件
Section titled “カタログモールが使える条件”flowchart LR
A["購入したい商品がある"] --> B{"カタログに\n登録されているか?"}
B -->|"ある"| C{"自社の設定で\nカタログ購買が有効?"}
B -->|"ない"| PROC["→ 購買システムを使う"]
C -->|"ON"| D["✅ カタログモールで購入可能"]
C -->|"OFF"| DISABLED["❌ 自社ではカタログ購買\n未有効化"]
カタログモールのフロー
Section titled “カタログモールのフロー”flowchart LR
A["🔍 商品検索\nカタログで探す"] --> B["🛒 カートに追加"]
B --> C["📋 チェックアウト\n→ 自動でPO作成"]
C --> D["発注承認\n(設定がある場合)"]
D --> E["受注・納品\nMallSupplierが対応"]
E --> F["検収"]
F --> G["支払締め"]
カタログモールの役割分担
Section titled “カタログモールの役割分担”| ロール | 担当 |
|---|---|
| モールサプライヤー | 商品登録・価格設定・受注・納品 |
| モールマスター | 商品の審査・承認(公開前に必須) |
| 申請者 | 検索・カート・発注申請・検収 — すべて自分で完結 |
| 購買担当者 | カタログモールでは関与しない |
| 観点 | 購買システム(見積購買) | カタログモール |
|---|---|---|
| 価格 | 未確定 → 見積で取得 | 確定済み(カタログ価格) |
| サプライヤ | 発注時に選定 | 事前登録済みのモールサプライヤー |
| 見積フェーズ | 必須(数日〜数週間) | 不要 |
| 購買担当者 | 必須 | 不要 |
| 発注スピード | 低速(見積・選定が必要) | 高速(数分〜1日) |
| 価格交渉 | 可能(複数社比較・再見積) | 不可(カタログ価格固定) |
| 向いている商品 | 特注品・外注サービス・大量発注 | 消耗品・文具・標準IT機器 |
| 発注以降のフロー | 共通 | 共通 |
連携ポイント — 2つのシステムで共有するもの
Section titled “連携ポイント — 2つのシステムで共有するもの”発注以降のフェーズ(承認 → 受注確認 → 納品 → 検収 → 支払締め)は、冒頭の図のとおり両方の購買方法で共通です。
これが意味すること:
- 承認ルート(会社管理者が設定)→ 両方に適用される
- サプライヤの受注処理 → サプライヤーポータルで同じ操作
- 財務レポート・勘定科目・原価センター → 両方で同様に機能
- 経理担当者の支払締め → 共通
J2-ANDY-HOLDINGSでの使い分け例
Section titled “J2-ANDY-HOLDINGSでの使い分け例”ANDY-MFG(製造業・名古屋)
Section titled “ANDY-MFG(製造業・名古屋)”| 購買ニーズ | 使う方法 | 理由 |
|---|---|---|
| アルミ原材料の大量仕入れ | 購買システム/見積購買 | 相場変動があり、複数社比較が必要 |
| 工場作業員用の保護手袋(毎月定期購入) | カタログモール | 標準品・価格固定・毎月繰り返し |
| CNC機械の保守サービス外注 | 購買システム/見積購買 | 作業範囲に応じた見積が必要 |
| 事務用ボールペン・コピー用紙 | カタログモール | 文具は標準品・価格は固定 |
ANDY-TECH(IT業・東京)
Section titled “ANDY-TECH(IT業・東京)”| 購買ニーズ | 使う方法 | 理由 |
|---|---|---|
| ソフトウェアライセンス(既存契約継続) | カタログモール | 既知の製品・価格合意済み |
| ITシステム開発の外注 | 購買システム/見積購買 | 要件に応じた見積が必要 |
| 社員向け新規ノートPC | カタログモール | 機種選定済み・カタログ価格固定 |
重要ポイント
Section titled “重要ポイント”- カタログモールは会社ごとの設定で有効化: プロバイダーが会社設定(BuyerSwitch)でカタログ購買を有効にしていないと、申請者の画面にカタログモールのメニューは表示されません。
- 商品は事前審査が必要: モールサプライヤーが商品登録 → モールマスターが承認 → はじめてカタログに掲載されます。審査前の商品は申請者に表示されません。
- 価格はバイヤー会社ごとに設定可能: ANDY-MFGとANDY-FOODは同じ商品でも異なる価格が表示される場合があります(モールサプライヤーが会社別価格を設定)。
- 2つの方法は併用可能: 同じ日に購買システムとカタログモールの両方を使っても問題ありません。互いに影響しません。
- カタログモールに購買担当者は関与しない: カタログ購買の案件は「担当者未設定」の一覧に入らず、申請者が最後まで完結します。
関連ドキュメント
Section titled “関連ドキュメント”| 内容 | リンク |
|---|---|
| 見積購買フローの詳細 | 購買依頼 |
| カタログモールの詳細 | 概要 |
| カタログからの注文方法 | モールからの購買 |
| 商品登録方法(サプライヤー向け) | 商品登録 |