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J2 サービス全体像

J2(Jienie 2.0)は、バイヤ企業とサプライヤ企業をつなぎ、購買・見積・カタログ・取引を一気通貫で管理する企業間(BtoB)の購買プラットフォームです。1ページの要約は J2 とは にあります。このページでは、業務の流れと利用シナリオを具体例で説明します。

従来の購買システムでは、主に既存取引先との発注・承認・検収などを管理することが中心でした。

一方、J2 では、既存取引先との取引だけでなく、新規サプライヤの発掘、見積依頼、比較、選定、発注、納品、支払締めまでを一つのサービス上で実現できます。


J2 の全体構造は、以下の3つの領域で構成されます。

領域役割
バイヤ企業商品・サービスを購入する企業
J2 プラットフォーム購買、見積、サプライヤ探索、取引を管理する中核システム
サプライヤ企業商品・サービスを提供する企業

全体の流れは以下のようになります。

graph LR
    subgraph Buyer["🏢 バイヤ企業"]
        B1["👤 申請者・購買担当者"]
        B2["✅ 承認者"]
        B3["💰 経理担当者"]
    end

    subgraph Platform["🌐 J2 プラットフォーム"]
        P1["🛒 カタログモール\nカタログ購買"]
        P2["📋 見積購買(RFQ)\n見積依頼・比較・選定"]
        P3["📄 契約購買"]
        P4["⚙️ サプライヤ管理\n登録・審査"]
    end

    subgraph Supplier["🏭 サプライヤ企業"]
        S1["見積・受注・納品担当者"]
    end

    B1 -->|"検索・依頼・発注"| P1
    B1 -->|"見積依頼 RFQ"| P2
    B1 -->|"契約ベース発注"| P3
    B2 -->|"承認 / 差戻し"| P2
    B3 -->|"支払締め"| P2
    P2 <-->|"見積依頼・回答"| S1
    P1 <-->|"カタログ注文"| S1
    P3 <-->|"契約発注・納品"| S1
    P4 -->|"オンボーディング"| Supplier

J2 は、バイヤ企業とサプライヤ企業の間に入り、購買活動全体を見える化し、効率化する役割を持ちます。


バイヤ企業は、J2 を使って以下のような購買業務を行います。

flowchart TD
    A["💡 購買ニーズ発生"] --> B{購買方法の選択}
    B -->|"定型品・カタログ品"| C["🛒 カタログモール\nで検索・選定"]
    B -->|"価格交渉・比較が必要"| D["📋 見積購買\n複数社に見積依頼"]
    B -->|"既存契約あり"| E["📄 契約購買\n契約条件で発注"]
    C --> F["📝 購入申請"]
    D --> G["📊 見積比較・\nサプライヤ選定"]
    G --> F
    E --> F
    F --> H["✅ 上長承認"]
    H --> I["🚚 発注 → 受注 → 納品"]
    I --> J["🔍 検収(納品確認)"]
    J --> K["💰 支払締め(経理担当者)"]

バイヤ企業は、カタログモールを使って必要な商品やサービスを検索します。

例えば、以下のようなケースです。

  • オフィス用品を購入したい
  • 工場で使用する部品を探したい
  • IT機器や備品を比較したい
  • 複数サプライヤのカタログを横断検索したい

J2 では、複数のカタログをまとめて検索できるため、バイヤ担当者は複数サイトを個別に確認する必要がありません。社内カタログの仕組みは カタログモール 概要、ミスミ・モノタロウなど外部カタログサイトとの連携は PunchOut 概要 を参照してください。

例

従来:A社カタログを見る → B社カタログを見る → C社カタログを見る → 価格を手作業で比較する

J2:カタログモールで一括検索 → 価格・納期・条件を比較 → 最適な商品を選定

カタログで購入できない商品や、価格交渉が必要な商品については、見積依頼申請を行います。

対象となる例は以下です。

  • 特注品
  • 大量発注品
  • 工事・保守サービス
  • 業務委託
  • カタログに掲載されていない商品
  • 複数社から価格を取りたい商品

例

あるバイヤ企業が、全国の拠点で使用する作業服を大量購入したい場合、カタログ価格のまま購入するのではなく、複数サプライヤに見積依頼を出して価格・納期・品質を比較できます。

J2 の大きな特徴は、既存の取引先以外にも見積依頼を出せる点です。

見積依頼を作るとき、購買担当者は J2 に登録されているサプライヤを条件で検索したり(サプライヤ検索・リコメンデーション)、まだ J2 に登録されていない会社を「新規サプライヤ」として指定して見積依頼を送ったりできます。指定された会社は、サプライヤーポータルの公開フォーム(OpenSupplier)から登録して回答します。

検索・比較条件の例:

  • 品目カテゴリ
  • 対応可能地域
  • 企業規模
  • 提供可能サービス
  • 過去の実績
  • 登録情報

例

大阪エリアで設備メンテナンス会社を探したい場合、条件に合うサプライヤ候補を J2 上で確認できます。

バイヤ企業は、選定したサプライヤに対して見積依頼を送信します。サプライヤは J2 上で見積回答を行います。

見積回答には、以下の情報が含まれます。

  • 見積価格
  • 納期
  • 提供条件
  • 支払条件
  • 備考
  • 添付資料

バイヤ企業は、複数サプライヤからの回答を一覧で確認できます。

バイヤ企業は、取得した見積を比較し、最適なサプライヤを選定します。

比較項目内容
価格最も安いか、予算内か
納期希望納期に間に合うか
品質要求仕様を満たしているか
実績信頼できる会社か
対応地域納品・サービス提供が可能か
条件支払条件、保証、サポートなど

例

A社は価格が安いが納期が遅い。B社は価格が少し高いが納期が早い。C社は価格・納期のバランスが良い。このような比較を行い、最適なサプライヤを選定します。

見積選定後、バイヤ企業は社内の購入申請を行います。承認後、正式にサプライヤへ発注します。この流れにより、社内統制を保ちながら購買を進めることができます。

サプライヤから商品やサービスが納品された後、バイヤ企業は検収を行います。

検収とは、発注内容と納品内容が一致しているかを確認する作業です。

確認項目の例:

  • 商品数量
  • 商品品質
  • 納品日
  • 仕様
  • サービス完了状況

検収が完了すると、支払締め処理へ進みます。

上の 3.2〜3.7 を、1つの案件の「状態」として並べると次のようになります。画面のステータス表示はこの順に進みます。

stateDiagram-v2
    direction LR
    [*] --> 依頼中 : 申請者が見積依頼
    依頼中 --> 承認済 : 上長が承認
    依頼中 --> 差戻し : 差戻し
    差戻し --> 依頼中 : 修正して再申請
    承認済 --> 見積中 : 購買担当者が見積依頼を送付
    見積中 --> 選定済 : 回答を比較して選定・承認
    選定済 --> 発注済 : 発注
    発注済 --> 納品済 : サプライヤが納品
    納品済 --> 検収済 : 申請者が検収
    検収済 --> 締め済 : 経理が支払締め
    締め済 --> [*]

状態の正確な名称と細かな分岐は 発注ステータスの流れ・見積・発注ライフサイクル を参照してください。


4. J2 プラットフォームの主要機能

Section titled “4. J2 プラットフォームの主要機能”

J2 は、主に以下の3つの購買機能で構成されます。

4.1 カタログ購買機能(カタログモール)

Section titled “4.1 カタログ購買機能(カタログモール)”

カタログモールは、バイヤ企業が商品やサービスを検索・比較・購入するための機能です。

主な役割は以下です。

  • 複数カタログの横断検索
  • 商品比較
  • 商品選定
  • カタログベンダとの連携
  • 定型品の効率的な購入

例

コピー用紙、PC、工具、備品など、価格や商品情報があらかじめ登録されているものは、カタログモールからすぐに検索して購入できます。

見積購買機能は、価格や条件をサプライヤに確認してから購入するための機能です。

主な流れは以下です。

  1. サプライヤ選択
  2. 見積依頼(RFQ送付)
  3. 回答取得
  4. 見積比較・選定
  5. 発注

この機能により、バイヤ企業は複数社から見積を取得し、より良い条件で購買できます。

契約購買機能は、あらかじめ締結した契約に基づいて購買する機能です。

長期取引や定期発注など、事前に合意した価格・条件で繰り返し発注する場合に使います。見積依頼のプロセスを省略でき、手続きを効率化できます。

上記3種類の購買方法に共通する取引管理機能です。

flowchart LR
    A["📝 発注申請\n申請者・購買担当者"] --> B["✅ 承認\n承認者"]
    B --> C["📦 発注\n→サプライヤへ"]
    C --> D["🏭 受注確認\nサプライヤ"]
    D --> E["📅 納期回答\nサプライヤ"]
    E --> F["🚚 納品\nサプライヤ"]
    F --> G["🔍 検収\n申請者"]
    G --> H["💰 支払締め\n経理担当者"]

この機能により、発注から支払締めまでの流れをシステム上で一元管理できます。

サプライヤ管理機能では、新規サプライヤのオンボーディングと既存サプライヤの情報管理を行います。

機能内容
公開登録フォーム(OpenSupplier)サプライヤが自社で登録申請できる公開フォーム
サプライヤ審査ジーニー側の管理者が申請内容を審査・承認
サプライヤプロフィール会社情報、取扱品目、実績を管理
サプライヤ評価定期的な取引評価の記録

サプライヤ企業は、J2 を通じて以下の業務を行います。

サプライヤは、自社の商品やサービスをカタログとして登録できます。これにより、バイヤ企業が商品を検索した際に、自社の商品が候補として表示されます。

公開登録フォーム(OpenSupplier)から登録申請を行うことで、サプライヤはプラットフォーム上で新規バイヤ企業との接点を持つことができます。これは、サプライヤにとって新しい営業チャネルになります。

例

地方の優良メーカーが J2 に登録することで、これまで接点のなかった大手企業から見積依頼を受けられる可能性があります。

バイヤ企業から見積依頼を受けたサプライヤは、J2 上で見積回答を行います。

回答内容の例:

  • 提案価格
  • 納期
  • 最小発注数量
  • 対応可能範囲
  • 保証条件
  • 添付見積書

バイヤ企業から正式発注を受けた後、サプライヤは受注処理を行い、商品やサービスを納品します。

納品・検収後、バイヤ企業の経理担当者が支払締め処理を行います。サプライヤは支払締め通知を受領し、入金予定や取引状況を確認できます。


J2 では、社員一人ひとりに「申請者」「承認者」「購買担当者」「経理担当者」「会社管理者」などの役割(ロール)を割り当て、役割ごとに使える機能を分けています。サプライヤ側にも「見積・受注・納品担当者」「マスタ管理者」「会社グループ管理者」があり、J2 を運用するジーニー側には「システム管理者」があります。

役割の一覧と、それぞれができることの早見表は 利用者と3つのポータル を参照してください。


7.1 シナリオ1:カタログ商品を購入する場合

Section titled “7.1 シナリオ1:カタログ商品を購入する場合”

状況

バイヤ企業がオフィス用チェアを購入したい。

流れ

flowchart LR
    A["カタログで<br/>検索"] --> B["複数社の<br/>商品を比較"] --> C["商品を選定"] --> D["購入申請<br/>→ 承認"] --> E["発注 → 納品<br/>→ 検収"]
  1. カタログモールで「オフィスチェア」を検索
  2. 複数サプライヤの商品を比較
  3. 価格・納期・仕様を確認
  4. 商品を選定
  5. 購入申請・承認
  6. 発注後に納品・検収

効果

  • 検索時間を短縮できる
  • 複数サプライヤの商品を比較できる
  • 購入手続きを標準化できる

7.2 シナリオ2:新規サプライヤに見積依頼する場合

Section titled “7.2 シナリオ2:新規サプライヤに見積依頼する場合”

状況

バイヤ企業が、新しい清掃業者を探している。

流れ

flowchart LR
    A["サプライヤ検索で<br/>候補を探す"] --> B["地域・実績で<br/>候補を絞る"] --> C["複数社に<br/>見積依頼"] --> D["回答を比較"] --> E["選定 → 発注"]
  1. サプライヤ検索で清掃サービスに対応できる会社を探す(まだ登録のない会社は「新規サプライヤ」として指定)
  2. 対応地域、実績、サービス内容で候補を確認
  3. 複数サプライヤに見積依頼を送付
  4. 見積回答を取得
  5. 価格・対応範囲・実績を比較
  6. 最適なサプライヤを選定・発注

効果

  • 既存取引先に限定されない
  • 新しい優良サプライヤを発見できる
  • 適正価格で調達しやすい

7.3 シナリオ3:大量発注の価格交渉を行う場合

Section titled “7.3 シナリオ3:大量発注の価格交渉を行う場合”

状況

全国拠点で使用する作業服を大量購入したい。

流れ

flowchart LR
    A["仕様・数量・<br/>納品先を整理"] --> B["複数社に<br/>見積依頼"] --> C["価格・納期・<br/>条件を取得"] --> D["条件を比較"] --> E["選定 → 発注"]
  1. 仕様、数量、納品先を整理
  2. 複数サプライヤに見積依頼
  3. 各社から価格・納期・対応条件を取得
  4. 条件を比較
  5. 最適なサプライヤを選定
  6. 発注

効果

  • 大量発注による価格交渉が可能
  • 条件比較がしやすい
  • 選定理由を記録できる

8. 従来型購買システムとの違い

Section titled “8. 従来型購買システムとの違い”

従来の購買システムは「既存の取引先との発注・承認・検収の管理」が中心でした。J2 はそれに加えて、新規サプライヤの発掘、複数社からの見積比較、多段階の承認、支払締めまでを一つの流れとして扱い、すべての経緯を記録します。導入前後の違いは J2 とは の表にまとめています。


  • 調達コスト削減: 複数サプライヤから見積を取得できるため、価格競争が生まれ、調達コストを下げやすくなります。
  • 業務効率化: 見積依頼、回答取得、比較、発注、検収をシステム上で管理できるため、メールやExcelでの手作業を削減できます。
  • 新規サプライヤ発掘: サプライヤ検索や公開登録フォームを通じて、今まで知らなかったサプライヤを見つけることができます。
  • 透明性向上: 誰が、いつ、どのサプライヤに依頼し、どの条件で選定したかを記録できます。
  • コンプライアンス強化: 承認フローや取引履歴を残すことで、監査対応や内部統制にも役立ちます。
  • 新規顧客獲得: 公開登録フォームから登録することで、新しいバイヤ企業から見積依頼を受ける機会が増えます。
  • 営業効率向上: 従来の訪問営業や紹介営業だけでなく、プラットフォーム上で見込み顧客と接点を持てます。
  • 取引管理の効率化: 見積回答、受注、納品、支払締め通知を一元管理できます。

J2(Jienie 2.0)は、バイヤ企業とサプライヤ企業をつなぐ企業間の購買プラットフォームです。

特に重要なポイントは以下です。

  • カタログモール により、カタログ商品を効率的に検索・購入できる
  • 見積購買(RFQ) により、複数サプライヤから見積を取得・比較できる
  • 契約購買 により、既存契約に基づく効率的な発注ができる
  • 購買取引機能 により、発注・納品・検収・支払締めまで管理できる
  • 公開登録フォーム(OpenSupplier) により、新規サプライヤの登録・オンボーディングができる
  • 多段階承認ワークフロー により、社内統制を保ちながら購買を進められる

J2 は、従来の「既存取引先中心の購買」から、「オープンで透明性の高い購買」へ変革するためのサービスです。