購買依頼(Purchase Request)
購買依頼は、社内の購買フローを開始する最初のステップです。依頼者が必要な物品・サービスを申請し、承認を経て正式な発注へつなぎます。依頼時点で「何を・いくつ・いくらで・どこへ・いつまでに」という情報を入力し、その後の見積依頼・発注・検収・支払まで一貫して追跡できる案件(Opportunity)が作成されます。
| ロール | コード | 役割 |
|---|---|---|
| 依頼者 | K001 | 購買依頼を作成・申請する |
| 購買担当者 | K002 | 見積依頼・選定を担当(RFQフローの場合) |
| 承認者 | KS01 / KS03 | 依頼を承認または差戻しする(自分でも申請する課長などは「申請者&承認者」) |
| 会社管理者 | K990 / K999 | 承認ルートや品目カテゴリを事前設定 |
フロー全体像
Section titled “フロー全体像”flowchart TD
START(["👤 依頼者\n購買依頼を作成"]) --> TYPE
TYPE{"購買種別を選択"}
TYPE -->|"見積購買(RFQ)"| RFQ_INPUT
TYPE -->|"概算発注"| ROUGH_INPUT
TYPE -->|"カタログ購買"| CATALOG
RFQ_INPUT["依頼内容を入力\n品目・数量・希望金額・\n納品先・希望納期など"]
ROUGH_INPUT["概算金額・\n品目・数量を入力"]
CATALOG(["🛒 カタログMALLで\n商品を選択"])
RFQ_INPUT --> SUBMIT
ROUGH_INPUT --> SUBMIT
CATALOG --> SUBMIT
SUBMIT["申請ボタンを押す"]
SUBMIT --> APPROVAL{"承認ルート\n設定あり?"}
APPROVAL -->|"なし"| AUTO(["⏭ 承認スキップ\n次ステップへ自動移行"])
APPROVAL -->|"あり"| WAIT["承認待ち\nKS01へ通知送信"]
WAIT --> RESULT{"承認結果"}
RESULT -->|"承認"| NEXT(["✅ 次ステップへ\n(見積依頼 or 発注)"])
RESULT -->|"差戻し"| RETURN["依頼者へ差戻し\n修正が必要"]
RETURN --> RFQ_INPUT
買い方の選択
Section titled “買い方の選択”依頼を作るとき、まず「買い方」を選びます。見積購買の中では、さらに「誰が見積を取るか」の進め方を区分として選びます。専用の画面が分かれているのはカタログ購買(カタログモール)とダイレクト発注で、見積購買の4つの進め方は同じ「見積依頼」画面で区分を切り替えます。
| 買い方 | 説明 | 次のステップ |
|---|---|---|
| 見積購買 | 複数サプライヤーに見積を依頼し、価格・条件を比較してから発注する | 見積依頼 → 比較・選定 → 発注 |
| カタログ購買 | カタログモールに掲載されている商品をカートに入れて購入する | カートから発注申請 |
| ダイレクト発注 | 見積なしで特定サプライヤーへ直接発注する(許可されたユーザーのみ) | 発注申請 |
| 契約購買 | 登録済みの契約の条件で発注、または毎月支払う | 契約を参照して発注 / 契約支払申請 |
| 見積購買の区分 | 誰が見積を取るか | 詳しく |
|---|---|---|
| 通常 | 購買担当者 | 見積購買フロー(RFQ) |
| セルフ見積 | 依頼者自身 | セルフ見積フロー |
| 概算発注 | 購買担当者。概算で仮発注し、確定後に正式発注 | 概算発注フロー |
| 手配依頼 | 購買担当者。依頼者は品目を伝えるだけ | 手配依頼フロー |
| 項目 | 必須 | 説明 |
|---|---|---|
| 品目名 / 品目コード | ✅ | 購入したい品目を検索して選択 |
| 買い方・区分 | ✅ | 見積購買(通常・セルフ見積・概算発注・手配依頼)など |
| 数量・単位 | ✅ | 数量と標準数量単位(個・kg・式など) |
| 希望単価 | — | 参考価格(必須ではない) |
| 希望合計金額 | — | 概算金額 |
| 品目カテゴリ | ✅ | 承認ルートの条件判定に使用される |
発注先・納品先情報
Section titled “発注先・納品先情報”| 項目 | 必須 | 説明 |
|---|---|---|
| 納品先組織 | ✅ | 自部門または他部門の組織を選択 |
| 納品先住所 | — | 組織に紐付いた住所が自動入力(手動変更可) |
| 希望納期 | ✅ | 最終納品希望日 |
| 指定サプライヤー | — | RFQでも特定サプライヤーのみに絞りたい場合 |
| 項目 | 必須 | 説明 |
|---|---|---|
| 勘定科目 | — | 初期値はユーザーの所属組織に設定された勘定科目 |
| 原価センター | — | コスト配賦先 |
| 内部指図番号 | — | 会計システム連携(SAP など)で使う会社のみ |
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 申請理由 | 購入の目的・背景 |
| 仕様書・添付ファイル | PDF・Excelなどを添付可能 |
実際の業務シーン
Section titled “実際の業務シーン”ケース①:通常の備品購入(担当者が自ら申請)
Section titled “ケース①:通常の備品購入(担当者が自ら申請)”状況: 製造部の担当者がPCモニターを3台購入したい。
sequenceDiagram
participant K001 as 依頼者
participant J2 as J2システム
participant KS01 as 課長(承認者)
K001->>J2: 購買依頼を作成(PCモニター×3、希望納期2週間)
K001->>J2: 見積購買(RFQ)を選択して申請
J2->>KS01: 承認依頼メール通知
KS01->>J2: 承認
J2->>K001: 承認完了通知
J2->>J2: 見積依頼フローへ自動移行
ケース②:緊急購買(承認スキップ設定)
Section titled “ケース②:緊急購買(承認スキップ設定)”状況: 工場設備が故障。部品を今日中に手配しなければならない。
会社設定で「緊急申請」が許可されている場合:
| 通常申請 | 緊急申請 |
|---|---|
| 申請 → 承認待ち(半日〜1日) | 申請 → 即日発注へ移行 |
| 承認者への通知必要 | 通知は事後送信 |
緊急申請の可否は会社設定(緊急申請可否)で会社ごとに決めます。見積購買で使えます。
ケース③:他部門への発注代行
Section titled “ケース③:他部門への発注代行”状況: A部門のマネージャーがB部門の備品をまとめて代理申請したい。
J2では依頼者本人以外の部門・組織を 納品先 に指定できます。コスト配賦も勘定科目・原価センターで別管理可能。
ビジネスルール
Section titled “ビジネスルール”- カタログ購買の金額上限: カタログ購買には「発注単価上限」「発注金額上限」を設定でき、超えると警告が表示されます。
- カタログ購買の金額自動入力: MALLから商品を選択した場合、単価・数量・合計は自動入力されます。
- 事後申請: 会社設定で「事後申請」を許可している場合、すでに発注・納品された後に遡って申請できます(見積購買。記録を残す用途)。
- 案件コード: 依頼が作成されると自動で一意のコードが付きます。以降の見積・発注・検収はすべてこの案件コードで紐付けられます。
画面に表示されるステータス
Section titled “画面に表示されるステータス”| 依頼者の画面 | 案件の状態 |
|---|---|
| 一時保存 | 書きかけで保存している |
| 見積承認待ち | 申請済みで、承認者の承認待ち |
| 差戻し | 承認者が差戻した。修正して再申請する |
| 引戻し | 承認前に自分で引き戻した |
| 回答待ち | 承認済み。購買担当者の対応中(担当者未定・交渉前・交渉中) |
| 回答あり | サプライヤーの選定が終わった。発注申請へ |
| 取下げ | 案件を終了した |
見積依頼から支払締めまでの全ステータスは 見積購買フロー(RFQ) のステータス表と 見積・発注ライフサイクル を参照してください。
エッジケース・注意事項
Section titled “エッジケース・注意事項”- 下書き保存: 入力途中でも下書き保存可能。ログアウト後も保持されます。
- 数量0での申請: 数量が0の場合はバリデーションエラーで送信不可。
- 納品先の手動入力を禁止できる: 組織の設定「納品場所手動入力無効」を有効にすると、納品先住所の手入力ができなくなり、登録済みの住所からだけ選べます。
- 添付ファイルのサイズ上限: システム設定による。上限を超えるとアップロードできない。
- 主要画面の URL 一覧 — 見積依頼作成、申請一覧、下書き一覧
- 承認ワークフロー、発注